辨 |
アカシアは、マメ科アカシア属 Acacia(相思樹 xiāngsīshù 屬)の総称。
日本で俗にアカシアと称するものはハリエンジュ、別名ニセアカシア。
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アカシア属 Acacia(相思樹 xiāngsīshù 屬)には、東南アジア・オーストラリアの熱帯・亜熱帯を中心に約1100種がある。
ハリアカシア A. armata
ギンヨウアカシア A. baileyana(貝利氏相思)
ソウシジュ(タイワンアカシア) A. confusa(臺灣相思・相思樹・香絲樹・洋桂花)
フィリピン原産。『中国本草図録』Ⅰ/0111
A. cornigera メキシコ乃至コスタリカ産。中空のとげの内部にアリが巣を作る
サンカクアカシア A. cultriformis 濠洲東部原産
A. cyanophylla(澳洲金合歡)
フサアカシア(ハナアカシア・ミモザ) A. dealbata(A.decurrens var.mollis, A.decurrens
var.dealbata;銀荊・魚骨槐・魚骨松;E.Mimosa) 濠洲・タスマニア島産。
フランスでは切花・香水に用い、ミモザ祭りに用いる。
ミモサアカシア A. decurrens(綫葉金合歡・綠荊)
A. drepanolobium アフリカ産。とげにアリが虫瘤(巣)を作る
A. floribunda(多花相思樹)
ツルアカシア A. intsia(印度相思樹・臭皂藤・藤相思樹)インド・マレー産
ナガバアカシア A. longifolia 濠洲・タスマニア島産
モリシマアカシア A. mearnsii(A.mollissima auct. non Willd.;黑荊・黑兒茶)
濠洲・タスマニア島産
メラノキシロンアカシア A. melanoxylon
ヤナギバアカシア A. neriifolia
ムクゲアカシア A. podalyriifolia
ゴールデンワットル A. pycnantha(E.Golden wattle) オーストラリアの国花
スギバアカシア A. verticillata タスマニア島原産
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マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。 |
訓 |
和名のギンヨウは、葉が銀白色を呈することから。 |
日本では、しばしばアカシアの仲間をミモザと呼ぶ。フランスで栽培するフサアカシア A.decurrens(英名は Silver wattle)を、イギリスでミモザ mimosa と呼ぶことから、日本でアカシア属の植物一般にまで敷衍したもの。
ただし、植物学上の Mimosa は、オジギソウ。 |
属名 acacia は、ギリシア語 akis(尖ったもの)に由来、鋭いとげをもつものが多いことから。 |
説 |
オーストラリア原産。
日本では、本州(関東地方以西の沿海部)・四国・九州で植栽する。 |
誌 |
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